この春から大学に進学する西園寺隼翔はいつも孤独だった。彼は母以外の家族には気味悪がられ、学校では馴染めなかった。 そんな彼にはとある秘密があった――――彼は江戸末期に人斬りとして生きていたという過去を持つ、転生者だった。 そんな隼翔はとある事件に巻き込まれた最愛の母を救う際に命を落とした。 二度目の人生も幸せを知らずに死んだ少年は、またしても転生する。しかも冥界の女神を名乗る者によって。 「あなたが見て、聞いて、触って、感じて、何が”正しい”のか決めなさい。その結果に口出ししないわよ。あなたが魔王として生きようとも、勇者として私を討ったとしても私はあなたを決して恨まないわ。あなたが胸張って幸せに生きたって証になれるなら、本望よ」 女神にそう言われ、隼翔は三度目の人生で幸せな人生を探すべく転生するのだった。
更新:2019/6/11
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